青海省民和回族トゥ族自治県の
喇家遺跡では、およそ4000年前のアワで作った
麺が見つかっており、現在、世界最古の麺といわれている。一方、
稲米も
周の時代から栽培が盛んになってきたが、
長江から入ってきた
蛮夷の穀物と見なして「雑穀」のように扱う風潮が知識人を中心に長く続いた(米が
華北・
中原においても主食とされるようになるのは
唐代以後といわれている)。だが、
連作や
二毛作を行うと、地力を損ないやすいことや、
西域から
小麦が伝わってきたことともあいまって、次第に主食の地位から転落することになった。しかし、現在でも中国では粟
粥などにして、粟を食べる機会は多い。また、「鉄絲麺」という最古の麺と同じような麺類を作る地方もある。
だが、
第二次世界大戦後には生産量が激減した。日本でもかつてはアワだけを炊いたり、粥にして食べていたが、現在は、米に混ぜて炊いたり、粟
おこしとして食べる程度である。また、主食用であったうるちアワよりも
菓子や
餅、
酒などの原料として用いられてきたもちアワの方が多く栽培されている。
家畜、
家禽、
ペットの
飼料としての用途の方が多い。
パンには、メリケン粉7に対してアワ3の割合で混ぜるとよく膨らみ、色が美しい。麺類ではうどん粉と半々、天ぷらのころもに加えるのもよい。飯には、白米に混ぜると美味ではないから、アワ1合、麦2〜3合、サツマイモ100匁、なまのジャガイモ30匁を炊いて、別にジャガイモをおろしておいて沸騰したところに加えるとよい。アワの粉を白玉粉のように丸めて熱湯でゆでて、野菜を取り合わせて酢味噌などにもする。