かつてはユーラシア全体および北アフリカで見られたが、生息していた各地で開発による生息地の減少や食用などとしての
乱獲、
家畜化などによってオーロックスは消滅していった。南アジアでは
歴史時代の比較的早期に姿を消し、また、
メソポタミアでも
ペルシア帝国が成立する時代には絶滅していたと見られる。北アフリカでも
古代エジプトの終焉と同時期にやはり姿を消している。
[『絶滅動物データファイル』 184頁。]中世にはすでに現在の
フランス・
ドイツ・
ポーランドなどの
森林にしか見られなくなっていた。
16世紀には各地にオーロックスの禁猟区ができたが、それは単に
諸侯が自らが
狩猟する分を確保するために設けたものでしかなかったため、獲物を獲り尽くすとともに閉鎖された。最後に残ったのは
ポーランドはヤクトロフカ()にある保護区であったが、そこでも
密猟によってオーロックスの数は減り続け、
1620年には最後の1頭となってしまった。その1頭も
1627年に死亡が確認され、オーロックスは
絶滅した。