大御所の名が正式に用いられるようになったのは、
1603年に征夷大将軍となって
江戸幕府を開いた
徳川家康が、
1605年に将軍職を子の
徳川秀忠に譲って隠居したときに「大御所様」という敬称が用いられるようになったときである。しかし、
御所とは本来
天皇の居所(皇居)のことを意味するものであり、それに大を加えて用いることは天皇よりも上の者を意味するということで、当時はその名に対して批判や疑問も多かったと言われている。だが、これに対して家康は、古来の幕府の隠居した将軍の中にも大御所の名を用いたものはいる、と言い繕うことで難を逃れている。