現在では、「応用数学」という用語はもっと広い意味で用いられ、上のような古典的領域とともに応用上重要な他の分野も含むものとなっている。 逆に、
数論のような分野でさえ現在では
暗号理論などで応用上重要なものとなっているが、それ自体が応用数学とは呼ばれない。 このため英語では、実世界の問題に応用可能であるが伝統的に応用数学と呼ばれる領域を越えたものを含む数学の分野を、従来の応用数学 と区別するために、しばしば (応用可能な数学) と呼んでいる。
数学の応用分野は「ハード・サイエンス」、すなわち自然科学や工学において重要なものであったが、近年では、例えば
経済学的考察から
ゲーム理論の誕生と発展がもたらされ、
神経科学の研究から
ニューラル・ネットワークの理論が生まれたように、それらの外部から新たな数学の領域が生まれている。 また
コンピュータの出現は、その理論的研究とその利用との双方において新しい応用分野を生み出してきている。 理論的研究分野である
計算機科学 においては、
組合せ論、
数理論理学、
束論、
圏論などの数学が応用される。 一方、コンピュータを利用して他の科学の領域の問題を研究する分野は
計算科学 と呼ばれ、数値解析などの数学分野が利用される。