ヨーロッパにおけるラン栽培は、ほぼ18世紀に始まった。このころ、世界各地の品物とともに多くの植物がヨーロッパに持ち込まれ、園芸用に栽培された。熱帯産の
ラン科植物も、様々なものがヨーロッパに持ち込まれた。当時は
温室などが普及しておらず、それを手にするものは少なかったが、やがて栽培技術の向上とともに広く親しまれるようになった。世界各地の熱帯から、新しい種が導入されるとともに、交配によって多くの園芸品種が作られた。19世紀にはアメリカにも導入され、
ハワイで洋ラン栽培が一つの産業として定着するに至った。現在では、熱帯の各国で生産が行われている。
洋ランと言われるものは、ほとんど世界中の熱帯地方からもたらされたものと、それらを交配して得られた園芸品種によって構成されている。シンビディウム属の一部やパフィオペディルム属などを除くとその多くが
着生植物であるため
土に植えるには適さないものが多く、栽培には鉢植えの場合は
ミズゴケ、樹皮チップなどが、自生状態と同じ着生状態での栽培には
ヘゴ板、
コルクの未加工の樹皮などが用いられる。